刃物

日本の伝統的な製法で作られた刃物は、切れ味が良いことから世界中に愛好家がいる。中でも絶大な信頼を得ているのが、日本の包丁である。日本刀の伝統的な製法を受け継いだ「打ち刃物」と呼ばれる製法で作られた包丁は、場合によっては十以上の工程を重ねて作られる。材料も西洋の物とは違い、硬軟で二種類以上の鋼材を合わせて使うことで刃先が鋭く、しかし丈夫な刃物に仕上がる。

日本の包丁でも、特に人気が高いのが「堺打刃物」である。「堺打刃物」はプロの料理人が使用する包丁の中ではシェアが九割以上と、絶大な人気を誇る。

また、生活用品の刃物で人気が高いのは包丁だけではない。最近注目されているのは爪切りだ。職人が手で仕上げた爪切りは切れ味がよく、力をいれないでも爪がさくりと切れる。他にもハサミなどが切れ味も良く長持ちするので人気が高い。美容師専用のハサミなどはそれを購入するためだけに日本を訪れる人もいるほどだ。

芸術品、日本刀

今やゲームや漫画などでも頻出し、知っている人も多いであろう日本刀の歴史は古く、現在のように刀身が沿った形になったのが平安時代(794年~1185年)だと言われている。日本刀は西洋の刃物と違い切れ味を重視している。これは身体が小さく、力で無理矢理叩き切ることが難しい日本人の体格からそうなったと考えられる。

過去には戦闘で多く使われた道具であったが、現在は芸術品として扱われる。美しい曲線と、どこか妖しい光を放つ刀身に惹かれる人は後を絶たず、コレクターは多い。日本刀には様々な区分があり、刃紋と呼ばれる刀身に出る模様だけでも、尖った山のような波ができる「三本杉」、まっすぐな波ができる「直刃」、一定間隔で波ができる「互の目」など数えきれない種類があり、その上切っ先の形、刀自体の長さ、作られた時代などで分けられる。

日本刀には一本一本違う美しさがあり、いつまで見ていても飽きることがない。美術館などで展示されていることも多いので、機会があれば是非見てみよう。