投稿者: ジャパンホッパーズ編集部(Japan Hoppers Editors) 24 Aug 2017

Short trip from Tokyo ~栃木県那珂川町~

Short trip from Tokyo ~栃木県那珂川町~ © N. Nomura

東京から1泊2日で行くことができる小旅行を紹介するShort Trip from Tokyo。シリーズ第1回目は、新宿駅から3時間ほどで行くことができる栃木県那珂川町です。栃木県は東照宮がある日光鬼怒川温泉などで知られる、北関東エリアにある県です。イチゴの産地としても有名で栃木産「とちおとめ」は日本を代表するブランドです。東京から数時間で行けることから、日帰り観光で訪れる人も多いですが、今回はゆっくりと時間をかけて栃木の魅力を感じてみたいと思います。

今回訪れるのは栃木県北東部にある那珂川町。その名の通り町の中心に那珂川が流れていて、豊かな自然を感じながら歌川広重をテーマにした美術館を始めとする3つの美術館でゆっくりとアートを鑑賞することができるんです。他にも「日本で最も美しい村」にも選ばれている小砂地区、そして那珂川沿いに旅館が並ぶ馬頭温泉郷など、人口16000人ほどのこの小さな町には日本の魅力が凝縮されているのです。

東京から約3時間の小旅行

朝8時頃JR新宿駅を出発し、大宮駅で新幹線に乗り換え、さらに北上し宇都宮駅へ。JR宇都宮線に乗り換え、10時頃に最寄りの氏家駅に到着。さらにここから路線バスに乗り、のどかな田園風景を眺めながらバスに揺られること約1時間、ようやく到着したのが那珂川町観光の拠点となる「ばとう道の駅」(「高田」バス停で下車)です。ここにある観光案内所ではタクシーの手配などが可能です。では早速、美術館巡りをスタートさせましょう。

那珂川町馬頭広重美術館

江戸時代に活躍した人気浮世絵師・歌川広重の作品を中心に展示しているのが那珂川町馬頭広重美術館です。栃木県出身の実業家である青木藤作氏のコレクションを所蔵するために2000年に創立されました。設計は隈研吾氏によるもので、地元産の木材をふんだんに使った平屋建築は、彼の初期の代表作と言われています。自然と見事に調和したこの建築物を見るためだけに来る人も多いとか。内装にも地元の木材を使用し、地元産の和紙が貼られた壁が柔らかな落ち着いた雰囲気を創り出しています。この雰囲気の中で歌川広重や歌川国芳の浮世絵作品などをゆっくりと堪能することができます。

いわむらかずお絵本の丘美術館

次に訪れたのが小高い丘の上にある、いわむらかずお絵本の丘美術館。「14ひきのひっこし」などの代表作で知られ、世界的に活躍している絵本作家であるいわむらかずお氏が1998年に開設した美術館です。絵本の原画や自然をテーマにした展示が行われています。館内にあるカフェのテラスからはいわむら氏の絵本の舞台にもなった里山と那珂川町の町並みを一望することができます。

もうひとつの美術館

「もうひとつの美術館」は廃校になった小学校の校舎を再利用して2001年に創立された、日本で最初にオルタナティブなアートをテーマに掲げた美術館です。ハンディキャップをもつアーティストの作品を中心とした展示会を年3回開催しており、展示会以外にも様々なイベントやワークショップを企画運営しながらハンディキャップを持つアーティストの芸術活動を支援しています。館内は100年以上前に建てられた学校の雰囲気をほぼ当時のまま残しており、展示されている作品を優しく包み込んでいます。

実は那珂川町には4つめの美術館が…

那珂川町の北東部にある小砂地区は「日本で最も美しい村」に認定されている緑豊かな里山です。ここでは国内外の学生を農家民泊で受け入れたり、棚田のオーナー制度を行なっていたり、またトレイルランニングの大会を開催するのなど、様々な方法で美しい村の魅力を発信しています。その中でもユニークな取り組みが、里山の一部を創作発表の場としてアーティストに提供していることです。その1つが、小砂里山の芸術の森です。雑木林の木をそのまま使って作った10体の彫刻を発表しています。この他にも小砂の里山には様々な作品が隠れていて、この里山自体が美術館になっているのです。風の音や草木の匂いを肌で感じることができる、まさに体感型の美術館と言ってもいいでしょう。

様々なアートに触れた後は夕焼けを見ながら温泉で一息

馬頭温泉郷は那珂川沿いに温泉旅館が10件ほど並ぶ小さな温泉街です。夕焼け温泉とも言われており、露天風呂から那珂川越しに見る夕焼けは格別です。日帰り入浴ができる旅館は4つあるので、是非夕日の時間帯に利用してください。宿泊利用される際には那珂川町の名物でもある温泉トラフグがお薦めです。温泉トラフグは、温泉水を使って養殖されたトラフグで温泉に含まれる塩分がトラフグの甘味を引き立てます。提供する旅館が限られているので、興味がある人は那珂川町観光協会のHPを確認しましょう。

日本の魅力が凝縮されている那珂川町

那珂川町にはこれらの他にも小砂焼の産地としても知られており、藤田製陶所では陶芸体験をすることができます。また、那珂川で捕れた鮎や猪肉などを使ったジビエ料理など、この土地ならでは食材も魅力的です。東京から少し離れて、日本の様々な魅力が凝縮されている那珂川町に行ってみませんか?

取材協力:
那珂川町観光協会
HP:http://nakagawamachi-kanko.org/



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