投稿者: ジャパンホッパーズ編集部(Japan Hoppers Editors) 11 Dec 2015

茅葺きの民家の美術館

茅葺きの民家の美術館 © Iry

京都市内から車で1時間あまりの所に美山町という、日本の昔話の舞台のような穏やかな時間の流れる山里がある。豊かな山々に囲まれ、清らかな川が流れ、四季ごとに美しい景色が広がっている。

その美山町のシンボルが茅葺きの民家だ。茅で葺かれた屋根の民家はかつて農村で多く見られたが、現在はとても少なったという。そのなか美山町には茅葺きの民家が38棟並ぶ集落があり、伝統的な建造物を保存する地区にも指定されている。

茅葺きの知恵

夏は涼しく、冬は暖かいといわれる茅葺きの民家は、この土地に自生しているすすきなどの植物を活用して造られる。古くなった屋根材などは廃棄することなく、土に還すことが出来るので環境にもやさしい。また自然の素材を用いていることから周囲の景観にも馴染み、そこで暮らす人々にも安らぎを与えている。茅葺きの民家には自然の素材を活かす先人達の知恵がたくさん詰まっているのだ。

美山かやぶき美術館

美山かやぶき美術館は茅葺きの民家の魅力を発信する拠点として、美山町の中心地に1999年に開館した。建物は少し北にある地域から移築・改築しており、柱などは150年ほど経ったものを利用している。その姿は堂々として落ち着いており、そこからは安心感や温もりが感じることができる。

茅葺きの民家のなかに入ると、屋根裏までじっくり見ることができる。ひょうたんの型をした明かりとりの窓や、竹を交差させて編んだ「網代編み」という技法を用いた天井、屋根裏へ上がる階段の形をした箪笥など、意匠が凝らされた内装も鑑賞の価値がある。

建物内では年に5回程入れ替えで絵画、陶芸、木工、ガラス、テキスタイルなどの展示を行っており、建物と展示物との調和が独特の雰囲気をつくりあげている。また鑑賞するだけでなく、気に入った作品は購入することも可だ。展示会の他にもコンサートやワークショップ、春祭り落語会などが催される。周囲の美しい景観と共に、その歴史的価値をゆったりと味わってみるのはどうだろうか。

郷土資料館

郷土資料館は美術館に隣接しており、館内には農村の暮らしのなかで使われてきた道具や文献等約1000点を常設で展示している。これらは近年まで納屋の奥にしまわれていたが、かつて大切に使われていた昔の道具を未来へ繋ごうと、地域の人々の協力により、郷土資料館にて収集、保存、展示することになった。茅葺きの民家と共に、先人達の生活を生き抜く知恵と工夫を感じることができるだろう。

美山かやぶき美術館・郷土資料館
住所:京都府南丹市美山町島朴ノ木21
電話:0771-75-1777
営業時間:10:00 ~ 16:30 月曜休館(祝祭日の場合は翌日)
※12月~3月は、冬季休館(団体予約にて開館)
入館料(両館セット):大人(中学生以上)500円、小学生200円、幼児無料
※団体割引あり



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ジャパンホッパーズ編集部 / Japan Hoppers Editors

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