中尊寺

中尊寺 © Iry

中尊寺とは

中尊寺は850年、比叡山延暦寺の高僧、慈覚大師が開いた平泉を代表する院で、世界遺産。黄金に輝く金色堂が有名だ。12世紀初めに、奥州藤原氏初代の清衡により大規模な造営がおこなわれた。最盛期には40以上の堂塔があり、全て金箔で覆われていたという。 清衡は、11世紀後半に東北地方で続いた戦乱の死者を慰めるとともに、東北地方に仏の教えによる平和的な理想社会「仏国土(=浄土)」の建設をめざして中尊寺を建立。当時は仏の世界である死後の世界「浄土」を現世でも実現させようとする「浄土思想」が流行していた。世界遺産認定後は日本を含む世界各国から観光客が訪れている。では音声ガイドを有料で貸し出しており、日、英、中、韓国語に対応している。

金色堂

金色堂は1124年建立で、極楽浄土を模したと伝わる金箔に彩られた黄金色の阿弥陀堂だ。現在は覆堂で覆われており、ガラス越しに中を見学できる。中尊寺創建当初の姿を唯一伝える建物であり、日本の国宝建造物第1号だ。平泉では豊かな金山があり、金が豊富に産出していた。金色堂も堂の内外に金箔を押してある。中央、西南、西北の3つの須弥壇(仏像を安置する台座)には、奥州藤原氏初代から4代までの遺体が安置されている。また、内部は4本の真木柱や須弥壇、格天井に至るまで、白く光る夜光貝を加工した螺鈿細工が施されており、透かし彫りの金具や漆を下地に金銀を巻いた蒔絵など、平安時代(794年–1185年)後期の工芸技術が結集されている。豪華な内装は必見だ。

月見坂を登って金色堂へ

中尊寺は標高130mほどの東西に長い丘陵にあり、金色堂までは表参道入り口から800m程度、月見坂と呼ばれる坂を登る必要がある。坂の両脇には、江戸時代(1603年–1868年)に伊達藩が植樹した杉並木が並ぶ。中尊寺には義経と弁慶の木像が安置されている弁慶堂や、目のご利益で有名な峯薬師堂をはじめ、大日堂、不動堂、阿弥陀堂など10数ヶ所のお堂がある。気になったお堂を立ち寄りながら、金色堂まで向かおう。560m地点には1909年再建の本堂があり、法要や儀式、行事がおこなわれている。本尊は釈迦如来坐像で、丈六仏という一丈六尺(約4.8m)ある仏様だ。その先にある讃衡蔵は奥州藤原氏の残した国宝などの文化財約3000点を収蔵する宝物館。紺色の紙に銀泥で線を引き、金と銀の文字で経文を記した国宝の「紺紙金銀字交書一切経(こんしきんぎんじこうしょいっさいきょう)」や、金で描かれた「金字一切経」などの「中尊寺経」などが納められている。このほか、金色堂の隣には「中尊寺経」が納められていた経蔵や、現在の覆堂以前に金色堂を覆っていた、1288年に造られた旧覆堂、俳人松尾芭蕉の句碑などがある。讃衡蔵、金色堂、経蔵、旧覆堂は拝観料が必要だ。

奥州藤原氏と源義経

奥州藤原氏は11世紀後半、平泉を拠点に東北地方一体を支配した豪族。平泉は良質な金山があり、黄金文化で有名だ。初代の藤原清衡(きよひら)(1056-1128)後、第2代の基衡(もとひら)(1105-1157)から第3代の秀衡(ひでひら)(1122-1187)で最盛期を迎えるが、4代目の泰衡(やすひら)(1164-1189)の時代、鎌倉幕府の初代征夷大将軍、源頼朝により滅ぼされた。源頼朝は平安時代、政権を握っていた平氏を相次ぐ合戦で破り幕府を立ち上げた人物。合戦では頼朝の義弟、源義経が活躍したが、後に頼朝と義経は対立。義経は子どもの頃に過ごした平泉に秀衡を頼って逃げ延びたが、秀衡の息子である泰衡の裏切りにより亡くなった。義経に仕えた弁慶は義経をかばい、雨のような敵の矢を受けながら立ったまま死んだという伝説が残る。

アクセス

JR「平泉駅」から中尊寺月見坂入口まで1.6km。徒歩約25分、レンタサイクルで約15分。「平泉駅」からの循環バスや、平泉と一ノ関を結ぶ路線バスもある。なお、11月4日から2月末日までは拝観時間が30分短くなり、16:30までとなる。入場無料だが、金色堂・讃衡蔵・経蔵・旧覆堂については800円必要。終了10分前に受付を締め切る。




イメージギャラリー: 中尊寺


概要: 中尊寺

観光スポット 中尊寺 (Chuson-ji Temple)
お勧め度  
住所 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
Iwate Prefecture, Nishiwai-gun, Hiraizumi-cho, Hiraizumi Kitome 202
電話・fax Phone: 0191-46-2211 / Fax: 0191-46-2216
Webサイト
所要時間 2時間
営業時間 月曜日:08:30-17:00 (最終入場: 16:50)
火曜日:08:30-17:00 (最終入場: 16:50)
水曜日:08:30-17:00 (最終入場: 16:50)
木曜日:08:30-17:00 (最終入場: 16:50)
金曜日:08:30-17:00 (最終入場: 16:50)
土曜日:08:30-17:00 (最終入場: 16:50)
日曜日:08:30-17:00 (最終入場: 16:50)
入場料 無料
お勧めの季節
春(3-5月)
夏(6-8月) 秋(9-11月) 冬(12-2月)
お勧めの対象 家族 恋人 団体 乳幼児(0-6歳) 子供(7-17歳) 大人(20歳以上) 1人


地図: 中尊寺